祖母逝く
先々週の木曜日、母方の祖母が亡くなった。享年95歳の大往生。
17(土)が通夜、18(日)が告別式と、慌しく段取りが組まれた。
私も手伝いに馳せ参じ…といきたいところだったのだが、「身重の状態で、何かあったら 返って困るから」と言われ、子ども達と告別式だけに参列することにした。お通夜の手伝いは夫にお願いした。
「お通夜前に顔見に来る?」と言われたのだが(金曜日)、タイミング悪く U坊がウイルス性胃腸炎に罹ってしまい、身動きがとれず…。落ち着かないまま、日曜を待つ。
U坊・Ha坊とも、葬式に列席するのは初めてのこと (あ、U坊はケロっと治りました)。
しかも何度か会っているとは言え、彼らにしてみたら あまり身近ではない人だし(曾祖母にあたるが、初対面の時に既に曾祖母は認知症だった)、そもそも「死ぬってなぁに?」というレベルだからなぁ…。
当日は10時に葬儀場に到着。
すぐに東海地方に住むU坊のイトコ達と会えたので(弟夫婦の子ども達)、喪服の(知らない)大人達に囲まれても臆することなく、退屈せずに告別式が始まるまで待機出来た。
告別式が始まり、お坊さんがお経を唱え始めると、Ha坊が「これ何の歌?」と言い出し、周りが笑いを堪える。U坊は「(お坊さんが)何言ってるか分からない。もう帰りたい」と言い出すし、Ha坊が「こっち座る〜っ」。U坊が「ダメ〜。Uちゃんこっちの椅子がいいの〜!」と椅子の取り合いで小競り合いを始めるし、開始早々ピ〜ンチ! (;-_-+
告別式→火葬場へ移動→骨上げ→初七日法要→会食…と、途中ハラハラすることも多々あり、Ha坊を会場から連れ出して散歩する羽目になったりしつつ、何とか無事終了。時計はもう16時近くなっていた。長丁場だったが、子ども達も何とか頑張ってくれた。
命って何だろうって、何か感じてくれただろうか…?
告別式では結局子ども達の世話に追われ、 じっくり故人に想いを馳せることが出来なかったので、ここで少し振り返ってみようかと思う。
私の母は、私達 姉弟を産んだ後も ずっと仕事を続けていたので、小さい頃は この祖母の所に預けられたり、父方の祖母の所に預けられたりして育った。でも父方の祖母もずっと働いていたので、こちらの祖母との接点が多かったのだ。
我が家は割りと厳し目な(?)家庭で、子どもの欲しがる物はなかなか与えてもらえなかったりしたのだが、その点祖母は甘めで、甘いお菓子や おもちゃ等、おねだりすれば買ってもらえて、ひどく居心地が良かった…というか、返って恐縮してしまったような記憶がおぼろげにある。
祖母は、なんというか いわゆる上品な人で、加えてこの年代で四大卒だったり、お華やお茶の免許を持っていたり、老後の趣味として始めた書道や俳句もみるみる玄人はだしに…と、芸事にも優れた、自慢の祖母だった。
私も社会人になって少しは大人になり、「お華やお茶を習ってみたいなぁ…」とようやく思うようになったのだが、時既に遅し。習い始める前に、祖母は認知症を発症してしまった。
う〜ん、精力的に書いたり、俳句をひねっていたりしていたから、認知症にはなりにくいんだろうなぁ、と何となく思っていたのだが…。
認知症に加え、もともと華奢で食の細い人だったので、その後は老人センターや介護施設で入退院を繰り返すようになり、母や叔母が交代で面倒をみるようになった。
たまにお見舞いに行くと、最初の頃は私のことを認識していたのだが、だんだんとわからなくなってしまい、症状の進行上 仕方ないこととは言え、寂しい気持ちになった。
こういった施設は、決まりで(?)長期間の入院・入所は無理らしく、何ヶ所かを転々とすることになるらしい。母達は、「落ち着かなくてかわいそうだし、最後は自宅で看取ってあげたい」と考え、何年か前に、ついに自宅介護を選択し、毎日交代で世話をするようになった。
自宅介護となると、やはりかなり負担が大きいらしく、はたから見ていて大変そうなので、手伝いたかったが、ちょうどU坊やHa坊が生まれてしまい、結局たまに顔を見に行くので精一杯だった。
多分母達の的確で献身的な介護のかいがあり、医者も驚くほど穏やかな日々を過ごしていた祖母。たまに施設のショートステイ等を利用し、母達はその間に溜まっていた用事を片付け、つかの間リフレッシュする、というパターンで何年かが過ぎた。
そして先々週の木曜日、ショートステイ先の施設から母に電話が。
「おやつのプリンを食べさせていたら、身体が熱いようなので、熱を測ったら、39度ありました。これでは預かれませんのでお迎えに来てください。」
母が慌てて介護タクシーを手配し、施設に向かおうとしたら、再度電話が。
「…息をなさっていません…」
「ええっ?!」
自宅介護だったのだが、直接の死に目にはあえなかったそうだ。以降、慌しく葬儀の手配をし、私のところにも訃報が届いた…。
おばあちゃん、ようやく おじいちゃんの所に行けたね。
安らかにお眠りください…。
=== 合掌 ===
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